皇 魔 万 象 〜シオン堕落〜



1.捕獲


「ん…ここは?」

聖龍族の将軍にして、征嵐剣(せいらんけん)の名を持つ剣士の少女・シオンは一面闇しかない空間で目を覚ました。

(何だ?…それに、拘束されてる?)
闇から伸びる蔓のようなものに絡めとられていて、満足に動くことが出来ない。

現状がどうなっているかわからないため、シオンは必死で何があったか思い出そうとした。

(そうだ…我が聖龍族の陣地に、突然皇魔族の襲撃があって…それには対応できたのは覚えてる…それから…?)

しかし、それ以降がどうしても思い出せない。



「あらあら、目覚めたのなら泣き叫ぶ位すればいいのに…。気づかなかったわ」

「な…!お前は、魔将軍アスタロット!!」

突然、声がしたかと思うと、目の前に妖艶な容姿の女が現れた。
魔将軍アスタロット…闇の使徒たる皇魔族の武将の一人にして、今回の襲撃の張本人である。

「ここは何処だ!なぜ貴様がここにいる!?」

「フフフ、わからないの?ここは私の館の牢で、あなたを捕らえたからに決まってるじゃない」

「私が…捕まっただと!」

記憶にないことに狼狽するシオンを尻目に、アスタロットはいやらしく笑っている。

「そのぶんじゃ覚えてないようね…。アハハ、無理もないわね〜、あんな事があったんだもの」

「…貴様、私に何をした!!」

シオンが激情で声を荒げる。しかし、その裏には記憶に無いことで現在の状況を招いてしまっている事への不安があった。

「私は何もしてないわ…。したのはこの娘、私の忠実なシモベ…可愛い牝奴隷よ」

そして、その不安は最悪の形で姿を表した。

「ふふ、おはよう。お目覚めはいかが?、シオン」

「…お前は…?まさか、ミヤビ!桃華仙ミヤビ…なのか!?」

闇から現れたのは、シオンも良く知っている同族の少女。聖龍王サイガの幼馴染にして稀代の召喚士である桃華仙(とうかせん)ミヤビだった。
だが、いまの彼女はシオンの記憶とはまったく違っていた。

「ミヤビ……なぜ…その姿は、まるで…」

…皇魔族。健康的だった肌は青白く染まり、意志の強そうな藍色の瞳は暗く邪悪な黄金色に輝き、角も聖龍族のものではなく漆黒の皇魔族のものになっていた。
服装も、聖龍族の式服ではなく、漆黒の淫靡なレオタードのようなものを着ている。…そして何より、聖龍族が持つはずのないコウモリのような羽と尖った尻尾が生えていた。

「そうよ、この娘、心の闇を開放してあげたら喜んで魔族に堕ちてくれたわ。今ではすっかり皇魔らしくなっちゃって…ウフフ」

「はい、アスタロット姉さま。姉さまのおかげで、ミヤビは暗黒面に堕ちる事が出来たの…」

「ミヤビ…貴女、何てことを…。っ!?ということは、ミヤビが!?」

「正解!あのね、戦闘指揮を執ってるあなたの後ろから、ちょっと眠りの魔法をかけてあげたんだけど…あっさり眠っちゃうんだもの。
全く、征嵐剣とあろうお方が情けないわね」

「…くっ?」

いくら上位の術者であるシオンとは言え、信頼している味方(しかもミヤビも上位術者である)からの不意打ちに耐えられるはずもないのだが、ミヤビはあえて煽って言っている。それは、以前の純粋で優しい彼女にはありえない気質だった。

「そのまま貴女をさらって皇魔族の陣地に戻ったんだけど、聖龍族の連中ったら指揮官一人いなくなった位で、まともな抵抗すら出来なかったんだから」

「何…?私の…、私の部下達はどうした!」

「フフ…大丈夫、心配しなくていいわ、シオン」

「だって、ミヤビと姉さまで一人残らず皆殺しにしてあげたんだから。今、アナタが捕まったことを知ってる人はいないのよ」

皇魔となったかつての盟友は、心のそこから楽しそうに、その者達を手にかけた指を舐めあげる。
シオンは、絶望で目の前が霞む思いだった。

(本当は良さそうな女の子だけ数人捕らえてあるんだけど…今は秘密ね)

「ミヤビ…貴女、本当に皇魔族に…闇の眷属になってしまったのね。例え貴女が大司祭様の一族でも、もはや許すことは出来ません!私が、この手で倒します!」

「あはは〜。シオンったら、武器もない上に身動き一つ取れないのに、そんな事いったって意味ないわよ。あ、コレがあれば別かもしれないけど♪」

そう言って、ミヤビはシオンの剣を玩ぶ。

「わ、私の剣に触るな!それは…お師匠様から頂いた大切なもの…!」

「さて、ミヤビ…お遊びはコレくらいにして」

「…っ!」

アスタロットは真正面からシオンを、その黄金の瞳で見据える。深く、何処までも暗い瞳に吸い込まれていく様で、シオンは気後れしてしまいそうになるのをこらえるので必死だった。

「貴女を無傷で捕らえたのは、他でもない…貴女にも皇魔のシモベになってもらいたいからなの。そう…このミヤビのように」

「あぁん、アスタ姉さまぁ…」

ミヤビは胸のふくらみを嬲られ、恍惚の表情を浮かべる。

「な…お前達…何を言って…?」

言われたこと、そして目の前の情景が理解できずにシオンは目を白黒させてしまう。

(私を…皇魔族にする…だと?)

「馬鹿な、私が貴様などに屈すると思うか!」

「フフフ、そうねぇ。貴女はこの娘の様に心に闇を持ってはいないみたいだけど…。
あなたの力、潜在能力…皇魔となればどれほどのモノになるか計り知れないわ。それに…」

突然、アスタロットはシオンの剣を振るい彼女の服を切り胸をはだけさせた。
透き通った、武人とは思えぬほどの柔らかな肌。そして形の良い豊満な乳房が服からこぼれる。

「きゃあ!?なっ…いやぁぁ!」

「このいやらしい体つき…皇魔の…闇の巫女になるに相応しいものよ…」

「ひっ、いやぁ!やめろぉ!!」

シオンの胸に舌をはわせ、揉みしだく。まだ男を知るどころか、自慰すらもした事がないシオンは、胸に走る感じたことのない感覚に身震いし、取り乱してしまう。アスタロットが丹念に乳首を舐め上げるたび、頭に甘い痺れが走り真っ白になってしまうのだ。

「いい感度ね…。フフフ、貴女は快楽に沈み、自分から皇魔になる事を…闇に堕ちる事を望むのよ、シオン」

「な…に…っ、ひゃぁ!?」

「最高の快楽を味あわせてあげるワ…」

アスタロットの顔が近づいたと思った瞬間、二人の唇がふれあう。そのまま舌を口内に侵入させるアスタロットに、シオンは抵抗するまもなく蹂躙されてしまう。

「う…うんんっ!」

アスタロットの長い舌は、シオンの舌を絡め口内全体を弄り喉まで犯していく。しかも、絶え間なく唾液が流し込まれ、シオンはその甘ったるい味のする液体を与えられるままに飲み込んでしまう。

(いやぁ…こんなの、女の子に…しかも敵の皇魔族にキスされるなんて…!なのに…何なの?しびれちゃう…からだが…熱い!)

情熱的な接吻を続けながらも、アスタロットの愛撫は足の付根…神聖不可侵な秘部に達してしまう。
まだ誰にも触られたことのないソコを優しく撫でられただけで、シオンは敏感に反応してしまう。

「んあっ…やめてっ…、そんなところ…さわっちゃダメェェ!!!」

顔は真っ赤に染まり、涙が止めどなく流れていく。
自分の体に何が起きているかわからないまま、シオンの肉体は急速に敏感になり、女の快楽を知っていった。
そしてそれは、シオンにとって理解してはいけない、受け入れてはいけない結論に達してしまう。

(…気持ち…いい…?…そんな!?)

「あん、姉さま、ミヤビも混ぜてください〜」

一人でうっとりと聖魔の美女二人の痴態を見つめていたミヤビが、耐え切れずシオンの後ろから抱き付いて、胸を愛撫しはじめた。

「ウフ、シオン…ミヤビがたっぷりと闇の快楽の良さを教えてあげる…。…ホラ、ここも感じるでしょ?」

「やっ…ミヤビ?ふあぁっ!あぁぁ!…!」

ミヤビの舌が、聖龍族特有であるシオンの長く尖った耳を舐めまわす。股間や胸への愛撫とは違った、
しかし、じわじわと体を溶かすような快感がシオンを浸蝕していく。
耳穴の奥まで進入し唾液まみれにしながら出入りする度に、涙があふれ色っぽいあえぎ声を出してしまう。

「ひゃっ!はぁ…あ、あんっ!」

「んふぅ…あれれ?シオン、乳首が立っちゃってるよ〜。フフフ、や〜らしぃ〜。そんなに感じちゃった?」

「くぅん!…違う…私、感じてなんか…ぁあっ!」

「ダメよ、シオン…ウソなんかついちゃ。…だったら、ココから聞こえるいやらしい水音は何?」

アスタロットの言うとおり、シオンのアソコは指で弄られるたびにクチュリ、クチュリと音を立てており、すでに愛液でびっしょりなのが嫌でもわかってしまう。

(いやぁ、恥しい!…あぁ、私の体、おかしい…でも…っ)

「…見なさい。あなたのHなおツユで私の指がこんなに濡れてしまったわ。ホラ…、アナタが綺麗にするのよ」

そう言って突きつけられた自分の愛液まみれのアスタロットの指を、シオンは虚ろな目で自分から舐めてしまう。

「あむっ…ちゅぷ、ちゅるるっ!」

(こんなに濡らして…私…イヤラシイの…?)

「あらあら、ますますおツユがあふれてきたわ。こんな事にまで感じちゃうなんて、シオンはマゾの変態さんね」

「ちがぅ…私…わたしぃ!…もう…やめて…はぁ、んっ!」

「かわいらしくなっちゃって。さっきまでの威勢はどうしたの?聖龍族のシオン…征嵐剣の名前はそんなものなの?」

「…くっ!!」

(……そうだ…私は聖龍族の戦士、征嵐剣のシオン…こんな事で負けてしまってはライセン様に、サイガ様にあわす顔がない!)

アスタロットの一言で、シオンの瞳に再び強い意志が宿り、心を乱す快楽から自分を取り戻す。

「無駄だ、アスタロット!こんなことで私は屈したりしない…!」

「そうでなくてはね。貴女を手に入れる価値なんてないもの…フフフ」

シオンの反応に、アスタロットは満足そうに笑うとさらに愛撫を激しくしていく。

「ひっ…くぅっ…っ!…っ…ん…んんっ!」

再び快楽の嵐がシオンを襲うが、今度は恥ずかしいあえぎ声が出ないよう必死に耐える。
これ以上敵に痴態をさらすのはシオンには許されない事だった。

「今度は耐えるわね……でもね、シオン。ここまでは普通の、人の性の快楽なの…。
ここからは皇魔の…闇の快楽を味あわせてあげるわ。…ミヤビ、あなたも一緒にね」

「はい、姉さま♪…コレを味わえば、シオンもすぐに仲間になりたいって思うハズよ、フフ♪」

「…何をしても…無駄だ……っ!?」

二人の瞳が黄金色に輝き、体から黒く邪悪な気があふれ出すとシオンの中に入り込んでいく。

「ふぁぁぁあ!!あっあぁっ…!」

「フフフ、この瘴気は貴女の感度を何倍にも高め、その心を邪悪に堕すのよ…。さぁ、受け入れなさい」

拘束されている為に印も組めず、精神も乱されている今のシオンにその瘴気から逃れるすべはなく、体内に満ちていく。

「あぁぁああああ!!はぁっ、くぅう!!」

(いやぁぁぁ!!だめっ、入ってくる…私…わたしぃ!!)

邪悪な気の侵入にシオンの体はブルブルと震える。顔は一気に紅く染まり、汗が吹き出てしまう。彼女の本来持っている聖なる気が反発をしているが、それも二人がかりの強大な瘴気に押さえ込まれつつあった。

「やはり簡単には染まらないわね…。でも、体の方は…どうかしら?」

「あぁぁあああ!!?」

先ほどとは打って変わって、アスタロットは乱暴にシオンの胸を掴み、その大きなふくらみの形が変わってしまうほど嬲り始めた。
本来痛いだけのその行為に、シオンは今までにないほどの快感を感じてしまう。

「ひゃん!、やぁっ…やめて…!はぁぁ!…壊れちゃう!!」

「大丈夫…貴女の体が闇に染まれば、その分快楽のキャパシティが増えるのよ。この程度で壊れたりはしないわ」

「つまり、人外の快楽も楽しめる体になれるって事。フフ、すごいのよぉ…あん♪思い出しただけでミヤビも感じちゃう!」

うっとりとした顔で腰をくねらせるミヤビ。その姿に、一瞬未来の自分が重なりシオンは戦慄した。

(このままだと…私もあんなふうになってしまう…何とかしないと…)

なんとか打開策を見つけるために心を落ち着かせようとするが、勃起した乳首を摘まれたり、背中を撫でられたりするだけで体中が甘く痺れ、頭の中が真っ白に染められてしまい何も考える事が出来ない。

「ンフ…シオンのココも…大変なことになってる…。太ももまでいやらしい液が垂れちゃって…下着もびっしょりでスケスケになってる…あは♪」

ミヤビの言うとおり、前垂れをめくられあらわになったシオンの股間は愛液で水浸しになっており、下着の薄い布地ではその隠すべき秘部があらわになってしまっている。

「シオンのオマ○コ…まだ開く前の蕾みたいで…可愛い…。フフ、それなのにこんなにヒクヒクしちゃって…今弄ってあげるわ」

ミヤビの指が下着の中に入り込み、まだ誰にも直接触れられたことのないソコにふれ、かきまわす。

「ひっ!ダメ…今さわっちゃ!?あっ、ああぁぁあ!!」

此処に連れてこられてから何度目かわからない快楽の衝撃を、シオンはまたも感じることになった。なぜこいつ等はこんなにも私の知らない私自身の感覚を引き出してしまうのか…。そう思う間もなく、再び更なる快楽がシオンを襲う。

「んっ、いいでしょ?じゃ、クリちゃんも一緒に弄ってあげる…そーれ♪」

「きゃっ!!?ふぁあああああああああああ!!!!」

敏感な突起を爪で引っかかれ、シオンはついに生まれて初めての…しかし、普通では到達できないほどの絶頂を迎えた。
体は歓喜にガクガクと痙攣し、アソコは愛液であふれ、自分のものとは思えないほどいやらしい声を上げるのを、シオンはどこか遠くから見てるように感じていた。

「イっちゃったみたいね…でも、まだまだよ。こっちも一緒に可愛がってあげるんだから」

「うぅっ…っ?ひゃっ!?ソコは…ちがう!汚い…いやぁあ!!」

下着を脱がし、あらわになったシオンのお尻を掴み、窄まりに指をはわせる。そのおぞましい感覚に、絶頂により放心していたシオンもさすがに嫌がるが、体に力が入らずほとんど抵抗できない。

「ふーん、さすが聖龍族一の美人剣士って言われるだけあって…お尻の穴までキレイなのね。色も鮮やかで…Hなお汁で濡れて、テラテラ光ってる…。舐めちゃおっと♪」

「ふぁ!そんなぁ…いやっ…ひっ!ひあぁあああ!!だめぇえ!!」

(あぁ、お尻の穴…舌が入ってきてる…。何で…こんなのおかしいのに…背筋がゾクゾクする…何コレ!?わかんない…!!)

瘴気が痛覚を麻痺させてるのか、ミヤビの愛撫がやさしいからなのかはわからない。
が、不浄の穴を吸い付くように舐めまわされる異常な行為に、心では否定するものの少しずつ甘い感覚が混じっていき、はっきりと『悦び』と感じられるようになっていく。

「ふぉっ!あっあぁぁ!!やめて…またっ、私…きちゃう…のぉ!!!」

「ミヤビにアヌスは取られちゃったし…そうね、私は前の方を可愛がってあげるわ」

一度イってしまって敏感になっているソコを、アスタロットは優しく舐めはじめる。すでに愛液まみれのアソコを綺麗にするように丹念に愛撫し、感じさせていく。
ミヤビとアスタロット…二人の前後からの執拗な責めに、シオンはたちまち快楽の高みに押し上げられてしまう。

「ンフッ、ちゅるっ…お尻でもすぐこんなに感じられるなんて、シオンってホントにHな体してるよね」

「フフ、素質は十分にあるわ…。もっと感じるの…闇の気を…快楽を…。ホラ、またイっちゃいなさい」

二人同時に舌を奥まで挿し入られ、シオンの体はまたしても自分を裏切り絶頂に震える。

「はんっ!ひっ、だめ!!!…はぁ…あぁっあっ!あっ!!あぁぁあああああ!!!!」

再び絶頂を迎えた瞬間、あまりの快感に体のコントロールが自分を離れ、いやらしい液を撒き散らすと共におもらしをしてしまう。
放心状態のシオンは恍惚の表情のまま、気持ち良さそうに放尿を続けた。

「はあぁぁぁぁ……いやぁ……あぁぁ…」

「アム…ンンッ…。あん、お漏らしまでしちゃうなんて…んん…おいしい…全部飲んであげる、シオン…」

「はぁ…だめ…だめ……お願い…私のオシッコなんて飲まないで…!」

股間に顔を埋め、自分のオシッコをおいしそうに飲むアスタロットに、シオンは自分でも気付かないうちに嫌悪以外のモノを感じ始めていた。

「あ、姉様ぁ…ミヤビにもシオンのオシッコ飲ませてくださいよ〜」

「ホラ、シオン…ミヤビも飲んでくれるそうよ…安心して全部出しちゃいなさい…」

「ふぁっ…はぁ、はぁぁあああ……んんっ…」

自分ではとめることも出来ず、大量に出してしまった金色の聖水も二人がかりで綺麗に舐め取られてしまった。
その行為にすら心地良さを感じ、シオンは性器と肛門を隠す力もなくぐったりとしてしまう。

「……ふぅ…ふぅ…、…私……どうして…」

「可愛かったわよ、シオン。貴女の気持ち良さそうにお漏らししている姿…。…貴女のオシッコで私も感じちゃったわ…」

「はんっ…姉様ぁ、ミヤビもぉ…シオンを見てたら我慢できなくなっちゃいましたぁ…あぁん」

自分で自分の胸を揉みながら、もう片方の手では股間を愛撫し、ミヤビは熱っぽい目でシオンを見つめる。

「フフ…ミヤビったら。そうね、そろそろコレが欲しくなってくるだろうし……私も貴女のHな体を楽しませてもらうわ♪」

そう言うと、アスタロットはミヤビ同様自分の性器を慰め始める。股間で指が踊るたび、いやらしい水音がシオンの耳に届く。
二人の対照的な…しかしどちらも淫靡な自慰にシオンの顔は再び上気してしまう。

「あっ…ああぁ!出ちゃう…ミヤビのぉ…ふぁぁあん!!」

「んっ…フフッ、私のも…あんッ…あっ、あぁぁっ!」

しっぽまでビクビクと痙攣し、嬌声が重なると同時に二人の股間に本来ならありえないモノ…雄雄しいペニスが生える。

「…えっ…?何で…!?」

実物の勃起したペニスなど見たことのないシオンだが、それが男性特有のもので自分を犯すための器官だと本能でわかってしまい、身を震わせた。

「皇魔族はね、女でも男の快楽を楽しむことが出来るの…。どう?私のコレは…立派でしょう?」

「あん…ミヤビのペニス…包茎でちょっと恥ずかしいけど、早くシオンに味わってもらいたくって…お汁があふれちゃってるの…」

我慢できないのか、ミヤビは熱っぽい表情でにちゃにちゃと音を立てながら自分のものをしごき始める。
戸惑いながらも、その光景にシオンは目を奪われてしまう。二人はその凶悪なフォルムを突きつけながらシオンに近づいていく。

「いや…こないでぇ…!」

「何言ってるの…、モノ欲しそうな目でミヤビのいやらしい肉棒を見つめてたくせに…。フフフ、シオン…」

後ろから抱き上げられ、再びアスタロットの愛撫を受ける。胸をもまれ、肉芽を撫でられ、窄まりをほじられるとすぐにまた体中が熱くなってしまう。
さらに、太ももにアスタロットの勃起したものがあたっており、その存在がシオンの心を乱していく。

「うんっ…!いや…いやぁ!…ひっ…あぁん!」」

(あぁ、こんな熱くて硬いものが……んんっ…)

「んふっ…シオン…。ミヤビのも感じて…はぁあっ!」

ミヤビもシオンに抱きつき、皮を剥いて頭を出したピンク色の亀頭をシオンの柔らかな肌にこすりつけ、先走りの汁でビチョビチョにしていく。

「あっ…熱い…。いやっ、汚い…はんっ!やめてぇ…」

その熱さと、さっきまでとは違ったいやらしい雄の臭いにシオンの頭はクラクラしてしまう。

(フフ…やっぱり。だいぶ馴染んできたみたいね…)

ミヤビの責めにあえぐシオンを見て、アスタロットは満足そうに微笑む。

「シオン…気づいてる?さっきまでの貴女なら、そろそろ快楽に耐え切れずイっちゃってるはずなのに、まだ平気でしょう?
…コレが快楽のキャパシティが増えるという事…。貴女が闇の気を受け入れ始めている証拠よ…」

アスタロットの言うとおり、先ほどと同じ愛撫、同じ快楽なのにシオンの頭はショートせず、その甘い波を受け入れている。
それどころか、体の奥から少しずつジンジンとした疼きが広がっていき、体中を焦がしはじめていた。

「はぁ…はぁ…、ち、ちがう…そんな事…はぁあん!」

(…変だ…あんなにされたのに…もっと…もっと欲しくなってるの?…あぁ…だめっ!)

「そんな気持ち良さそうな顔してるのに、まだそんな事いうの?仕方ないわね…コレで素直になってもらうしかないようね…フフフ♪」

アスタロットは、その剛直を快楽で開き始めたシオンの女性器に押し付け、こすり付ける。

「…っ…いやぁっ!」

――犯される!!

そう思った瞬間、シオンの体は恐怖で強張る。しかし、その想像は実現せず、アスタロットは意外な事を言った。

「フフ、怖がらなくてもいいわよ…。アナタが望まない限り、私達は貴女の処女を奪ったりしないわ…。
このまま犯したら闇の巫女の資格も失われてしまうしね…」

「……え?…じゃあ…っ」

思いがけぬ一言に、一瞬、気が抜けてしまう。だが、アスタロットはそれだけで済ますつもりなど毛頭なかった。

「だから…貴女を素直にさせるために、こっちの穴を犯してあげるワ!」

そう言うとアスタロットはペニスを少し後ろにずらし、本来出す方の穴…アヌスに狙いを定めると一気に熱い塊を挿入した。

「くんっ!!?うわぁああああああああああああ!!!!」

異物が進入してくる今までにない強烈な痛みに、シオンは耐え切れず悲鳴を上げた。

「フゥ…んっ!…全部入ったわよ、シオン。フフ…いいわ…すごい、シオンのお尻の穴が私のペニスの形に広がってる…」

「ふぐぅっ…うあぁっ!…だめっ…痛いの…!抜いて…!!」

今までに散々ほぐされたせいか、窄まりからは出血はしておらず傷ついた様子はなかった。
しかし、だからと言って無理やり肛門を広げられる痛みや圧迫感がないわけではなく、ペニスを小刻みに動かされるだけで焼けるような激痛がシオンを襲う。

「んっ…月並みな台詞だけど、痛いのは最初だけよ…。大丈夫、すぐに気持ちよくしてあげるわ」

アスタロットの瞳が怪しく黄金色に光り始め、それと同時にシオンを襲っていた激痛がだんだんと別のものに変わっていく。

「ふぃ…はぁ!うんっ…んっ!あぁ…どうして…?」

押し込まれる時の圧迫感は薄くなり、引き抜かれる時には心まで一緒に持っていかれるような不思議な快感が混じり始め、その摩擦は甘い熱となり全身をしびれさせる。
女性器から垂れてきた愛液と、大量に分泌しだした腸液によりペニスの滑りがよくなり、それに比例して快感も上がっていく。

「ふぁっ…あぁん!、あっ、あぁぁ…っ!!」

悲鳴も甘い吐息に変わっていき、さらにシオンの紫の瞳がアスタロットのそれに呼応するように、少しづつ黄金の光を帯びはじめる。

「ん…ホラっ、気持ちいいんでしょ?もっと激しく犯してほしいでしょ?…シオン、素直になりなさい…そうすれば貴女も…」

「くぅ…、違う…!気持ち良くなんか…ない…っ!!」

快感と邪気に心を侵されながらも、最後の一線だけは越えまいと歯を食いしばりアスタロットを睨む。

「そう…、でも貴女のお尻もオマンコもいやらしいお汁でグチョグチョにして私のモノをくわえ込んでるのに。
…そんな嘘つきのシオンには正直になるまではお仕置きとしてお預けよ…。ミヤビ…貴女もシオンが欲しいって言うまで少し我慢して」

「あ…?はい、姉様ぁ。ミヤビも我慢しますぅ…」

アスタロットの突きが先ほどまでの深く激しいストロークではなく、小刻みでゆっくりとしたものに変わり、シオンの胸にむしゃぶりつき、一心不乱に太ももにペニスを押し付けていたミヤビも、アスタロットの一言で控えめな愛撫になっていく。

「んん…、あぁ…?…なんで…?」

その変化に、シオンは戸惑ってしまう。激しい責めがなくなることは好都合…のはずだった。
シオンも最初はそう思ったが、その後すぐにアスタロットの狙いを思い知る事になった。

じんわりと、確実にお尻から気持ちよさが送り込まれてくる…。
しかし、それまでの激しい突きに比べて明らかに少なく、その失った分の快楽を無意識に心が求め始めてしまう。

(…そんな…ココで何とかしなきゃいけないのに……だめ、シオン…物足りないなんて思っちゃ…!!)

「ふぅ…ふぅ…、あっ…ああぁん…っ!」

焦らされ続けた接合部がムズムズし、もっと激しい刺激を求めてシオンはついに自ら腰を振り出してしまう。
はじめは控えめに…しかし、その程度の刺激では満足できず、だんだんと動きが激しくなっていく。

「あらあら、自分から腰を振り出しちゃうなんて…。シオン…欲しいんでしょ?
…正直に言えばこのペニスであなたのお尻の奥まで貫いて、壊れるほど激しく突いてあげるわよ…」

「あっ…あぁ…そんな…っ、そんあぁ……!!」

いくら激しく腰を振っても、自分だけでは到底出来ず焦燥感が募っていき、ますます『欲しい』と思う心が強くなってしまう。

「一言、気持ちいい…もっと激しくして欲しいって言えばいいの…。
そうすれば、もっともっと気持ちよくしてあげる。シオンが満足するまでいくらでも犯してあげるわ…」

(あぁ…もっと…気持ちよく…なれる……の……私…ワタシ…)

アスタロットの甘い誘いがシオンの心を溶かしていき、そのうつろな瞳に涙があふれる。
そしてついに、シオンは最後の一線を越えてしまう。

「……しい…です…」

「何?もっと大きな声で言わないとわからないわ」

「…欲しい…です。もっと…もっと、激しくしてぇ!!お願い!!」

「フフ、わかったわ」

――ズン!!!

「あああぁぁああああーーーー!!!!」

待ちに待ったアスタロットの強烈な一撃に、シオンはあっという間に絶頂に達してしまう。
「あら、もうイっちゃったの?…よほど気持ちよかったのね、シオン」

「あっ、あ、あああぁぁ…いいです…。気持ちいい…」

完全に快楽に染まって恍惚とした表情のシオンの瞳は、アスタロットのそれと同じく黄金色に染まり輝いている。
涙と涎をアスタロットに舐めとられるのを心地良く感じ、絶頂でプルプルと震えながらも、まだ満足できないのか次の絶頂へ向けてアスタロットの動きにあわせて腰をふり始める。

「イきながら腰を振り出しちゃうなんて…シオンったら、すっかりいやらしくなっちゃって」

「だって…はんっ!…私…我慢できなくって…あぁ!」

「そう、いいのよ…もっともっと感じなさい…。さぁ、ミヤビも一緒に」

「はい、姉様ぁ…シオン…いくよぉ♪」

ずっと我慢していたミヤビが、先走りでグチョグチョになったペニスをシオンの大きな胸を掴んでムチャクチャに押し付けていく。

「あぁ、シオンのオッパイ、すべすべで…ミヤビのちんぽ、吸い付いちゃう…すごいぃ、いいのぉ!!」

「はぁっ、私も…乳首に熱いミヤビのが当たって…あぁん、きもちいいです!」

先走りが胸との摩擦で泡立ち、いやらしい臭いでいっぱいになる。

「私の胸…臭くなっちゃう…はぁ…あぁん!!」

「あん…シオンのオッパイ…ミヤビのちんぽの臭いで染めてあげる…、あっ、ああぁ、はぁん!!」

両乳で自分のペニスを挟ませ、さらに激しく擦り付ける。その感触に、ミヤビのペニスはドクドクと脈打ち始める。

「あっ…ああっ!ミヤビっ、シオンのオッパイでイっちゃうのぉっ!!ふぁああああ!!!」

ミヤビのペニスが絶頂で振るえ、シオンの胸に大量の精液を放出する。

「あぁ…すごい…私の胸…ミヤビの精液でいっぱい…!熱くって…臭いの…ふぁ…あんっ、ああぁ!」

その強烈な感触と臭いに、頭には靄がかかり背筋がゾクゾクする。黄金色に染まった瞳は快楽で濁り、すでに正気の光は失われつつあった。

「どうかしら、初めての精液の感触は…。フフ、良さそうね…このまま貴女もイかせてあげるわ…」

ミヤビの射精が終わるまで控えめにしていたストロークを、アスタロットは再び段々と加速させていく。

「はぁあっ!いいっ、気持ちいい…。私、ダメになっちゃうぅ!!」

胸を精液まみれにしたまま、シオンはアスタロットに合わせて腰を振り、アスタロットのピストンも絶頂へ向け激しさを増していく。

「ふぁあ!…お尻の穴…すごい…だめっ!私!また…またぁ…!!」

「んッ!フフ、私も、もう出ちゃうわ…。私達の精子は邪気の塊…それこそ、今まで貴女の周りに漂っていたものの何十倍の濃度よ…。
それを直接叩き込んであげる…貴女の体内に!」

「ひゃっ…そんな…、抜いてっ…!中に出さないで…!」

「だめよ…これを受け入れて、貴女はまた一歩皇魔族に近づくのよ。それに、いいの?
あなたがイク瞬間私の濃くて熱い精子を直腸に受けてみたくはない?…すごいわよ…ドクドクって、あふれるほど注ぎ込んであげるんだから…!」

「あぁ…、わたしぃ…だって、だめ…なのにぃ……あぁっ、ああぁぁん!」

「ホラ、私もイクわ!シオン、一緒にイクのよ!はあぁぁああ!!!」

「ううぅっ、ああああぁぁぁあああああ!!!!」

尻穴の最奥まで挿入されたペニスによって、シオンはついに絶頂を迎え、その瞬間アスタロットも歓喜の声を上げ大量にシオンのアナルに射精する。
闇の気によって快楽に慣れつつあるシオンだが、ドクドクと注がれる熱く邪悪な精液の奔流に限界をはるかに超えた絶頂を味合わされ、快楽に身を震わせたまま気を失ってしまう。
そして、直腸にアスタロットの精液が満ちると同時に、その邪気が吸収されたのかシオンの黄色だった角が段々と黒くなり、最後には真っ黒になってしまう。

「…ひゅう……、ひゅう……」

自分におきた恐るべき変化も知らぬまま、シオンは涎をたらし弛緩した表情で気持ち良さそうに絶頂の余韻に浸っている。

「あぁ…この真っ黒に染まった角、まさしく皇魔族のもの…よく似合ってるわ、シオン」

黒く艶のあるシオンの角に触れ、アスタロットは恍惚の表情を浮かべた。
シオンは未だ気を失っている様子だが、イきっぱなしなのかお尻がピクピクと痙攣しており、ぽっかりと開いたままの尻穴からはアスタロットの出した大量の精液が垂れだしてきている。

「…貴女はここでこのまま調教され、闇に堕ち魔族となるの…。そして同族だった守るべき人間達を貶めていくのよ…。フフフ…私のシオン…」

そう言って、アスタロットは精液まみれのまま安らかに眠るシオンの頬に口付けした。

…続く


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